世界でも4番目に多い人口を持つインドネシアですが、
インドネシア国内の宗教はどのようになっているのでしょうか。
宗教の割合や特徴を詳しく説明していきたいと思います。
インドネシア人の90%がイスラム教徒
引用元 インドネシア総合研究所
インドネシアは様々な宗教を信仰することを許されている国であり、広い国土に抱きに渡り多くの宗教が進行されています。
インドネシアの宗教の割合
インドネシアでは様々な宗教が入り乱れていますが、その割合をまずは確認していきましょう。
宗教 | 割合 |
イスラム教 | 87% |
キリスト教(プロテスタント) | 7% |
キリスト教(カトリック) | 3% |
ヒンドゥー教 | 1.7% |
仏教 | 0.7% |
儒教 | 0.05% |
その他 | 0.1% |
インドネシア国民の約90%がイスラム教だという事が分かります。
イスラム化に伴う社会問題と秩序
国民全体の90%がイスラム教という事もあり社会問題となっていることも多くあります。
代表的な例として、
- 性犯罪の厳罰化
- 禁酒法の改正
がありますが、重度の性犯罪は死刑になるなど行き過ぎた前例もあります。
禁酒法はアルコールが1%以上あるものは製造だけではなく輸入の規制や消費も一切を禁止するという法律になります。
しかしながら現在のジョコウィ大統領の政策だと『禁酒』ではなく『前面強化』として進めていることが分かっています。
インドネシアの宗教の食事やマナー
インドネシア国民は多くの宗教を信仰していることもあり、
食事やマナーを宗教別に把握しておく必要があります。
例えば、食事や接待などを催す際に、
イスラム教徒の人には「Halal(ハーラル)」の店を選ぶべきですし、豚肉は禁止です。
一方、ヒンドゥー教徒の人は、豚肉が大好きで、牛肉は食べません。
敬虔なイスラム教徒であれば、アルコール飲料も避けなければいけない場合もあります。
※「Halal(ハーラル)」とはイスラム教徒が安心して利用できると認可された証
ただし最近では宗教に対してそこまで信仰心の強い人も減ってきており、食事制限をしていない方も多く見られます。
相手の出方を見て確認していきましょう。
インドネシアのイスラム教徒
インドネシアのイスラム教徒が行う習慣を簡単に説明していきます。
礼拝の習慣
イスラム教徒は1日に数回メッカの方向を向いてお祈りをします。
なにをしていても最優先でお祈りを決められた場所でします。
基本的にインドネシアの建物の中にはお祈りができる場所が設けられており、男女に別れてお祈りをします。
また、毎週金曜日はモスクと言われる礼拝堂に赴き「金曜礼拝」という習慣もあります。
金曜日の午後からは社員のほとんどが帰ってしまうこともあり営業時間が短くなる場合もあります。
断食ラマダーン
ラマダーンと呼ばれる断食が1年に一度7月・8月頃にあります。
これは、断食明けの祝日「イドゥル・フィトリ」までの1ヶ月の間、イスラム教徒たちは日の出から日が沈むまで毎日飲み物・食べ物・喫煙等をしません。
当然これらは仕事に支障をきたしますが、理解する事が重要です。
インドネシアのヒンドゥー教
インドネシアのヒンドゥー教は特徴があり、
主にバリヒンドゥー教と呼ばれていたりします。
また、バリ島内のヒンドゥー教徒はバリ島全体の90%を占めています。
バリ島の宗教に関するイベント
■ニュピ
静寂や瞑想に専念しなければならない精神修養の日とされており、
この日は火・電気を使うことはなく、外出禁止が決められています。
これはバリヒンドゥーを信仰している人達だけでなくバリ島にいる人全員が対象になります。
ニュピの前夜には悪霊を追い払うために儀式として、オゴオゴと呼ばれるものが町を賑わします。
■ガルンガン・クニンガン
霊が家やお寺・村の寺院に戻って来る日で、
日本のお盆にあたるものです。
ガルンガンには先祖の霊が帰って来る目印で、ココナッツの葉から作られたペンジョールと言われるものを各家庭の門に作ります。
ガルンガンから10日後にクニンガンがあり、先祖の霊や神々が天界に帰る日で日本の送り盆にあたります。
まとめ。
インドネシアの宗教の問題は深刻化している。
全体の割合はイスラム教が90%を占めており、世界で1番イスラム教徒の住む国になっている。